【メーカー】不明
【推定施工年】1931年
【記録した場所】東京都江東区 川南公園
【記録した人】酉
【種別コンクリート製〜通常型〜富士型、レリーフあり、階段2本、中型
震災復興公園の一つ、川南公園の滑り台。
公園も、隣接する小学校も大きく様変わりし、当時の面影を残している物件は当滑り台と門柱だけだという。
スタンダードな富士型滑り台と言えるが、現在多く見られるものと違い、滑降部に平行する形で階段が2箇所設置されている。
その為上部デッキが大型となり、存在感のあるシルエットを形づくっている。
当物件を特徴づけているのは、デッキ上部の柵と柱脚に設えられた2つのレリーフである。
上部のレリーフは、擬洋風建築によくある、漆喰細工のような印象。柱脚のものは銅版細工で、作風が異なる。施工年代が同じものなのかどうか詳細はわからない。
まめに補修が行われているのか、施工年代を考えると状態は良いと言える。特に滑り面の研ぎ出し仕上げは、今回観てまわった震災復興公園の3物件のうちで最も滑らかだった。
単なる歴史記念物としてでなく、公園遊具としてなお現役であると感じさせる。
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