Last Updated 2004.01.31

保存番号435番

【メーカー】不明
【記録した場所】埼玉県三郷市N団地内公園
【記録した人】D-one様(コメントは酉)
【種別】コンクリート製〜特殊型〜抽象幾何系、色々、特大型


コンクリートという素材の土木・建築界への影響は大きく、既存の工法や、美学的な約束事に対して破壊的な変革をもたらした。
そのもっとも大きな特徴は、いかようにも形を変容させられるという点につきる。直線、平面、曲面。力学的限界の範囲の中で、望むままの形を得られるのだ。

木材であれば梁や柱、レンガや石なら組積という工法的な限界が、自由に形作ることを拒んできた。
それゆえに、これらの限界を下敷きとした「様式」が生まれ、審美的な基準ともなってきたのだが、コンクリートはこれらの縛りに囚われることがない。
では、コンクリートを使ってどのような形をつくるのか。コンクリートならでは造形とはどういうものなのか。

その結論は既に出たのか、まだ出ていないのか、自分にはわからない。
そういった努力を諦め、機能一辺倒に走ってしまったようにも見える。
この物件からは、この問題への格闘の痕跡、その時代の空気が感じられる。

詳細は、D-one様の滑り台記録ページをどうぞ。

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