「LIFE」
2000 MONDO GROSSO featuring bird(6/12)
T0P/KINKYO
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BACKNUMBERS
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「LIFE」を聴いておこうと、車のCDチェンジャーに入れておいた。今朝がた、いつもよりもほんの10分(しかしこの10分が命取りなのだ)遅く起きてしまったために、少し駆け足での通勤となった僕は、このディスクが車の中でかかっていたにも関わらず、ちっともこの曲のことを覚えていない。それならと、家に帰ってCDプレイヤーにセットし、ステレオの前にどっかと腰を下ろして聴いてみた。しかし、曲が流れている間、僕はどうにも居心地が悪くて、この曲のレビューどころの騒ぎではなかった。
つまりは、そういう曲なんだと思う。唄ではない、曲だ。
聴く気まんまんで聴いてはいけない、ましてや聴いて何かページのネタにしようなどとはもってのほかだ。この「LIFE」はそういう意味で、トウワ・テイの音楽にも似ている。いや、それ以上に、これは季節商品だ。秋になれば売れ残って、雑貨屋の軒下で一山50円で売られてもいい、それを50円で買って、少し肌寒くなりかけた生ビールを飲むのもいい、そんな曲だ。
この曲は、本庄まなみ嬢の出るところの某CFのイメージソングとして、ちまたでなかなか売れているらしい。確かに、あのCFには果たせるかなこの曲、ぴったりとはまっている。とてもわかりやすい南国チックなリズムに、いつもよりは「かなり」抑えた感じのbirdのヴォーカルが、まるで遠くから聞こえてくるかのようにかぶって、とてもよろしい。同じ夏でも、TUBEのように暑苦しさを一緒に連れては来ない。深く考えてはいけない。そう、夏は深く考えると暑苦しいのだ。この曲をクリエイトした人は一生懸命考えたんだろうが、「LIFE」という題名がなぜ「LIFE」なのか、ここにちりばめられたコトバの意味は、なんて考えることは、ニホンの蒸し暑い夏の肩を持つようなものである。
ヒマが死ぬほどある時に、もしもこの曲に出会っていたならば、限りなくバカになって、来るべき夏を愉しく過ごすことが出来たのかも知れない。きっと、「この夏の定番」なんていう超時代錯誤の恥ずかしいキャッチがついていたとしても、この曲に食指を動かされることは確実だったろう。そんなことを考えながら、もうバカになれない寂しさに気付く。今年の夏休みは、果たして取れるんだろうかなんてことを心配している自分に気付く。オオサワ&bird連合軍は、僕に居場所再確認作業という苦々しい結果を残して、限りなく無意味に、そして限りなくさわやかに去っていった。ちょっと負けたような気がする。とても悔しい。
ぶんせきは
KENTARO