【メーカー】前田屋外美術株式会社
【推定施工年】1953〜1964年の間
【記録した場所】東京都武蔵野市M町市立K公園(都営Mアパート内)
【記録した人】酉
【種別】コンクリ−ト製〜特殊型〜抽象幾何系、石の山、大型
「タコの山」の原型となった、プレイスカルプチャー「石の山」。
正面から見ると、上に頭を乗せればそのままタコの山になりそうな雰囲気。当保存館においてはもはやスタンダートとなりつつあるルックスである。だが、背後に回ると表情は一変する。
まず目立つのは、背中をえぐるようにしてつくられた急斜面の滑降部と、その横に立てられた登坂補助用の柱。
そして見逃せないのが、その急斜面の右横にあけられたトンネルの存在である。トンネルは急斜面の内側を掘り進み、正面側向かって右側の開口部へ繋がっている。
これまで、タコの山の記録例をかなりの数見てきたが、この位置にトンネルの存在が確認されたのは、今のところこの一例だけである。
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