滑り台保存館滑り台保存館
Museum of Park Slide.
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■ひとこと
(保存館更新は2月以降に再開します)

文芸社の編集の方から、西山貞子さんの 『私のタコ デンマークにも誕生「タコの滑り台」』という本を頂きました。

このサイト「滑り台保存館」は、〜90年代くらいまでの滑り台全般を対象とし、ただひたすら記録を残すことを目的として存続している。「記録を残してどうするのか?」と問われる方もいると思うが、その理由まで自分は考えた 事が無いので、答えることができない。そこから先を考えるのは、誰か別の人のやることだというのが、自分の当初からのスタンスだ。

このようなサイトを運営していると誤解を受けるのだが、別に滑り台だけに特別興味がある人間というわけでは無いと、「自身は」思っている。
他にやっている人がいなかったから始めただけで、「滑り台マニア」というわけではないのだ。レッテル貼りたがりの「面白素人」探しでいらしたマスコミの皆さんゴメンね。
その証拠に、自室の壁を埋め尽くすように滑り台の写真を貼ってもいないし、休日を潰して全国の滑り台巡りをしてもいない。遊具メーカーのカタログを集めたりもしていない。
ただ、ちょっと「タコの山」をモチーフにTシャツをつくったり、遠めで観ただけで滑り台のメーカーがなんとなくわかったりする程度の、ごく普通の路上観察者でしかない。…むしろ全然普通じゃないかもしれない!というか、自分がマニアックなのは否定しないが、滑り台だけのマニアとは思われなくないというか。
ついでに、「べ、別に遊具のカタログとかもらっても全然嬉しくないんだからねっ!」とかツンデレっぽく書いて余計にわけがわからなくしておこう。

…話がそれた。
自分が明確に答える事ができるのは、「多くの人が成長する過程で濃密な時間を過ごし、その1人1人にとって特別な存在だったはずの、製造者も製品名もわからない工業製品が、生活環境から次々と姿を消しているのに気付いたので、とにかく一つでも多く記録を残しておこうと思った」というところまでだ。

「滑り台の記録を残そう」と思った直接の動機は、「昨日何気なく撮影した滑り台が、今日見たら撤去されていた」という経験をしたからだが、厳密にはこれだけでは事実にならない。町の風景は刻々と変わる、毎日どこかで、住み慣れた我が家が粉砕され、数々の思い出と共にある電話ボックスが撤去され、愛犬がおしっこをかけて我が子がらくがきをしたブロック塀だって無くなってしまう。丸ビルだって第一生命館だって取り壊されてしまった。ライトが設計した帝国ホテルだって玄関しか残らなかった。滑り台だって撤去されて当然だ。
東日本大震災は、多くの町を瓦礫の山に変えてしまった。形あるものはいつかは消えて無くなってしまうのだ。

でも、「あれ」を間近に観た時、これも本当にいつかなくなってしまうのか?と焦燥に駆られてしまった。「あれ」とはつまり「タコの山」の事だ。公園遊具の雄(雌かもしれないけど)、みんなの人気ナンバーワンの憎いあんちくしょうだ。良く知らないけど。御免いい加減な事書きました。まあとにかく、撤去されるのは仕方がないとしても、そこにあったモノの形くらいは残しておこうぜと思ったのが、この保存館の最初の一歩だった。

その「タコの山」が前田屋外美術(現前田環境美術)製である事を知ったのは、「タコの山」についての情報をネットで検索をかけ、ヒットしたページからだった。写真家の西山貞子さんのサイトだ。

「タコの山」を起点にして、広く浅く、無味乾燥に、ただひたすら滑り台の画像を並べるだけの内容のサイトを作るに至ったのが当サイト管理人である酉ならば、同じく「タコの山」を起点にして、その真逆のアプローチをとったのが西山さんだ。
西山さんは、たった一つの「タコの山」と、そこで遊ぶ様々な年齢の子供達を十数年記録し続けたのだ。その記録の一端が『タコの滑り台 −タコとお陽さまの対話ー』という写真詩集だったのだが、先月、もう一つの成果が加わっていたらしい。
ようやく冒頭の話に繋がるが、それが『私のタコ デンマークにも誕生「タコの滑り台」』だ。

「巻末にはタコの山製造工程の記録写真もあってマニア垂涎の内容だ!」とか書きたいところだけど、そういう本ではなくて。
いや、巻末にタコの山製造工程の記録写真があるのは本当で、マニア垂涎の内容であるのは確かなのだけど、自分が言いたいのはそういう事ではないという意味で。

頂いた本には、「写真」「西山さん」「タコの山」の切っても切れない濃密な関係が書かれていた。読めば西山さんが自著につけた「私のタコ」という言葉の意味が理解できるくらい非常に私的な内容である。「滑り台保存館」では絶対になし得ない、ごく私的な「滑り台と一個人」の記録だ。

その「西山さんの」タコの山は、再開発によってなくなってしまうとの事だ。

(2011.12.31)

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