Last Updated 2003.04.22

保存番号102番(現存せず?)

【メーカー】不明
【記録した場所】福岡県
【記録した人】ウシジマ様(コメントは酉)
【種別】コンクリート製〜通常型、単式、中型


「画像は40年ぐらい前のものです。」
(uhiさんの掲示板への投稿より引用しました)

027番を大型化したような、柱脚を持たない山形のスタイル。
金属製では決して持ち得ないコンクリート特有のマッスが、下に大きく開く空間を際立たせているのが逆説的。微妙な力学により支えられる緊張感を明示した結果だが、ややくどく、見る者の不安を誘う。
その意味では、デザイン的な成功例とは言い難いのか。

だが、そのような視覚的安定感はもともと意図しなかったのだろう。必要最低限を選び取り、残りを全て捨て去れば、おそらくこうなろう。
これは美学の介在しない産業モダニズムの申し子ではないか? その潔さ、大らかさが、この滑り台を産み出す時代性を醸し出している気がしてならない。

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